「強制退去」バトル:一人の借主の闘いの記録(内容証明編④)

強制退去

家主への内容証明は弁護士と準備まで進めた。
だが、あえて発送はしていない。
いま私は、黙して語らずの放置プレイを貫いている。

前回の内容証明編③では、家主と不動産屋が、こちらの支払いを無視し、更新料や遅延損害金を理由に滞納扱いを続けている構図を書いた。
今回は、その続きとして、内容証明を「出すか出さないか」の段階で止めたまま、どのように静かに対処しているのかを整理したい。

内容証明は準備まで

家主への内容証明の文案はすでに作ってある。
ただし、送るタイミングはまだ来ていないと判断し、弁護士と相談し、置いたままにしている。
ちなみに賃料増額請求から現在まで、弁護士費用を支払わず、無料相談の範囲内で対応している。
※もし弁護士名で内容証明を送る場合、着手金10万円程度を支払う必要が出ます。

相手からは退去通知や支払期限を区切ったメールが来ているが、こちらはそれに逐一反応しない。
返信すれば、相手の土俵に乗ることになる。
だからこそ、今はあえて言葉を返さず、静かに状況を見ている。

放置プレイの意味

ここでいう放置プレイは、何もしないという意味ではない。
むしろ、やるべきことはやったうえで、余計な反応をしないということだ。

家賃は毎月きちんと支払う。
その際も「○月分家賃」と明記する。
一方で、更新料や遅延損害金については、支払義務を認めていないので、そこには触れない。

この切り分けが重要だった。
家賃だけは落とさず、争点だけは曖昧にしない。
それが、私なりの静かな抵抗だった。

行政にも動いてもらった

もう一つ大きかったのが、全借連を通じて、国土交通省関東地方整備局へ調査要請が出されたことだ。
宅建業法違反や非弁行為の疑いを含めて問題提起がなされ、実際に不動産業者へ調査が入った。

非弁行為を通常業務としてやっている不動産屋に国レベルの制裁を
賃貸マンションで家主の代理を名乗る不動産会社から「退去予定日を教えてほしい」と迫られていませんか。本来、退去交渉や契約解除は弁護士法72条が関わる領域であり、不動産会社が日常的に行うと「非弁行為」と評価されるおそれがあります。本記事では、実際の事例をもとに非弁行為の仕組みと国レベルで必要な規制、借主が今すぐ取るべき自衛策を、賃料増額トラブルに詳しい視点から解説します。

この動きは、単なる個別トラブルではなく、業務の適正さが問われる問題として扱われ始めたことを意味する。そして、一方的な家主からの強制退去要請に対し、強烈な牽制となっている。
借主として、孤立しているわけではないという感覚が持てたし、相手の強い言葉に振り回される必要もないと感じられた。

返事を急がない

相手から請求メールが届いても、すぐには返さない。
家主から弁護士名義で「建物明け渡し請求」に関する書面が来るまでは、静観する。
それが今の基本方針だ。

もちろん、完全に無視しているわけではない。
メールは保存し、必要なものは弁護士や全借連にも共有している。
ただ、私自身が相手に直接返してしまうと、話が広がりすぎる。
だから、返答は専門家に任せ、こちらは記録に徹している。

記録を残す

この段階で大切なのは、反撃よりも記録だと感じている。
家賃の振込履歴、相手からの請求メール、行政への通報経過、相談先とのやり取り。
それらを一つずつ積み上げることで、「滞納している借主」という相手の物語を崩していく。

派手に戦うより、静かに証拠を残す。
それがいちばん効く場面がある。
今はまさに、その時間なのだと思う。

まとめ

内容証明は準備した。
だが、あえて発送はしない。
黙して語らずの放置プレイを貫きながら、家賃だけはきちんと払い、記録だけは淡々と残していく。

この闘いは、声の大きさではなく、手順と証拠の積み重ねで進んでいく。
いまの私にできるのは、余計に動かず、地味だが必要なものだけをきちんと整えておくことだ。
強制退去を訴訟で争うというのであれば、家主はコストと時間を覚悟しなければならない。
私は、その覚悟が本物かどうかを、家賃を払い続けながら静かに見ている。

内容証明編⑤へつづく  ※最初の記事から読みたい方はこちら

よし

こんにちは、5人家族で暮らしているWebライター 兼 不動産投資家です。
最近、「家賃がどんどん高くなって生活がきつい」「引っ越したいのに家賃相場が高すぎて一歩踏み出せない」と、悩んでいませんか?
特に忙しい学生さんや、争いごとは避けたい方にとって、家賃のことはなかなか相談しづらいですよね。
私自身も、家族を養いながら家賃の値上げに直面し、今の住まいを守るか、思い切って引っ越すか、悩みぬいた経験があります。
この記事では、「家賃が高くて苦しい」「引っ越したいけどできない」と感じているあなたへ――実際に役立つ家賃対策や節約テクニックを、体験談とともにわかりやすくお届けします。
「争わず・ムリせず・今すぐできる」対策も紹介しますので、ひとりで抱え込まず参考にしてみてください。

よしをフォローする
強制退去
スポンサーリンク
シェアする

コメント

タイトルとURLをコピーしました