「建物維持管理費」とは、物件の維持管理にかかる費用を指し、共用部分の清掃や設備の点検・修繕、エレベーターや防犯設備の管理費などが含まれます。こうした費用の増加が理由で賃料が上がるケースもありますが、借主としては慎重な対応が必要です。
以下に、賃料増額請求に対して取るべき具体的な対応をまとめました。
借主の対応策
1. 増額理由の詳細確認
- 「建物維持管理費」が実際にどのような理由で増加したのか家主に具体的な内訳を求めましょう。
- 増額が賃料にどのように反映されるのか、明確な説明を要求してください。
2. 契約書の確認
- 賃貸借契約書に、賃料改定に関する条項が記載されているか確認します。
- 特に、契約期間中の増額が認められる特約があるかも確認しましょう。
3. 法的根拠の確認
- 借地借家法第32条(引用元:e-Gov法令検索)に基づき、賃料の増額には「正当な理由」が必要とされます。
- 管理費の増加がその「正当な理由」に該当するか、慎重に判断することが重要です。
4. 交渉の実施
- 増額幅や適用時期について、家主と交渉を行いましょう。
- 段階的な増額や適用時期の延期など、代替案を提案することも検討します。
5. 近隣相場の調査
- 周辺の同様の物件の家賃相場を調べ、提示された増額が妥当か判断材料にしましょう。
重要なポイント
- 合意の必要性: 家賃増額には借主の合意が必要です。一方的な値上げは法的には認められません。
- 契約期間中の増額: 契約期間中の増額は原則として認められませんが、特約がある場合や経済情勢の大幅な変動がある場合は例外もあります。
- 正当な理由の判断: 「建物維持管理費」の増加が正当な理由に該当するかは、ケースバイケースです。
- 交渉の重要性: 貸主と冷静かつ建設的に交渉し、双方に納得できる解決策を模索することが重要です。
借主としては、これらのポイントを踏まえた上で冷静に対応し、必要であれば市区町村の無料相談を活用し専門家のアドバイスを得ることをお勧めします。増額請求に対しては拒否する権利もありますが、交渉を通じてお互いに納得できる解決策を目指しましょう。



コメント