引っ越し先を探すとき、多くの人が気にするのは「立地」「家賃」「築年数」「間取り」などの“物件スペック”。でも本当に怖いのは…そう、“オーナー(貸主)”です。
今回は、筆者が実際に家賃増額訴訟を通して出会った“レアすぎる物件オーナー”との長い闘いをもとに、「こういうオーナーには要注意!」という人物像をプロファイリングしつつ、実体験とともにその特徴を5つにまとめました。
1.「口では先着順、実は順番無視」なタイプ
入居希望者の一番手として契約予定が進んでいたはずが、契約直前になって「他にも検討してる人がいるから、入居日を早めないと権利は渡せない」と突然言われた経験があります。
え?こっちはもう引っ越し日も決めて手配済みなんだけど…と戸惑いましたが、「2番手に回す」という言葉に押され、やむなく入居日だけ2週間前倒しに。実際の引っ越し日は変えられないため、余計な家賃だけが発生。
要注意ポイント:
・「先着順です」と言いつつ、脅しのような口調で予定を変えさせる
・相手の都合や手配済みの予定に一切配慮しない
・“契約前”の段階から強気で圧をかけてくる
2.「まだ使えるならOK」な“様子見”管理
住み始めて間もなく、水道の蛇口が明らかに固く回しにくくなっていることに気づき、管理会社に連絡したところ「経年劣化の可能性がある」とのこと。
ところが、オーナーからの返答は「まだ使えるなら交換の必要はないので様子見で」。
そのまま何カ月も経過し、当然ながら改善されず。
要注意ポイント:
・不具合や経年劣化に対して「現状維持」姿勢
・トラブルが起きてからでないと動かない(=予防保守ゼロ)
・借主が不便でも“費用をかけたくない”という意思が見え見え
3.「感情の起伏が激しい」自己中心型タイプ
筆者が家賃増額に対して法的手続きで応じたところ、法廷内外でオーナーは感情を爆発させる場面が多々ありました。
和解協議中、裁判所が「将来の家賃増額時には誠実な協議と根拠資料の提示を」と提案しただけで「私に不利なことは一切認めません!」と声を荒げ、裁判官の説明も遮って「もう判決でいいです!」と捨て台詞。
えぇ…いま訴えてるのはあなたなのに…と呆れつつ、「こういう時こそ人間性が出る」と痛感しました。
要注意ポイント:
・議論ではなく“感情”で動く
・少しでも不利になると一気に態度を硬化
・和解の本質(互譲)を理解せず「自分が正しい」の一点張り
4.「筋書きにないことは突然追加」な後出しタイプ
和解案がまとまりかけたある日、突然“更新料の差額”として10,000円を追加請求。しかも、それまでの訴状や準備書面では一切触れられていなかった内容。
裁判所も「これは契約の巻き直しという整理だから更新料も当然」と説明しましたが、いやいや、それなら最初からそう説明してくださいよ…と心の中でツッコミ。
要注意ポイント:
・本題から外れた要素を“後付け”で請求してくる
・「文書にないから大丈夫」と安心していたら地雷を踏む
・訴訟や和解交渉で“計算外”を平然と出してくる油断ならないタイプ
5.「一方的に“譲歩してるのは自分”と言い張る」自己陶酔タイプ
そもそもこの家賃増額訴訟、当初は月額5万円の値上げを主張。
結果、裁判所によって適正とされたのは1万円の増額だったにも関わらず、オーナーは「私は十分譲歩している」「これ以上は絶対に認めない」と繰り返す始末。
「え、あなたが5万円上げろって言って始めた訴訟ですよね?」と誰もが思うのですが、なぜか被害者意識たっぷり。
要注意ポイント:
・自分の主張だけが正当と信じ込んでいる
・反論されると「私はこんなに譲歩しているのに!」と被害者ポジションへ
・全体のバランスではなく、“自分の気持ち”を基準に和解を語る
総評:「物件」は選べても「オーナー」は選べない
今回の経験を通じて痛感したのは、「物件の中身だけで選ぶと危険」ということ。
オーナーの人柄や対応姿勢が契約後の満足度を大きく左右します。
チェック項目は、
- 初期対応が強引すぎないか?
- 修繕対応に誠実さはあるか?
- コミュニケーションは一方的でないか?
物件情報には載らない“見えないリスク”こそ、トラブルの火種です。
もしあなたが「家賃増額請求」や「理不尽な対応」に直面したら、焦らず一つひとつ記録を取り、法的な知識とともに立ち向かうことをおすすめします。



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